アイデアやデザイン情報の共有を容易にするデジタルツールとネットワークの発展を基盤とするデジタル環境の拡大を背景として，米国で2005年にメイク（Make）マガジンが刊行され，その後メイカーフェアが開催された．このことが，従来からの手芸や木工などの制作に加えて, デジタルツールを活用した公開された「ものづくり」の場としての「メイカースペース」を生み出すメイカームーブメントを創出し，米国やヨーロッパ諸国の公共図書館で導入が進んだ．わが国でも2019年に長野県立図書館がメイカースペースを導入した．このことにより，他の公共図書館で導入への検討が行われている．本発表では，米国やヨーロッパで導入されたメイカースペースとわが国のメイカースペースとの比較を試みた．そのうえで，メイカースペースの公共図書館への導入という，所謂「メイカームーブメント」の動きが公共図書館サービスにどのような影響を及ぼしているかについて考察した．

公共図書館におけるメイカースペース導入の国際比較

第17回情報プロフェッショナルシンポジウム INFOPRO2020Plus - [https://www.infosta.or.jp/symposium-top/](https://www.infosta.or.jp/symposium-top/)

「インフォプロリンピック（INFOPROLYMPIC）　 ～デジタルネイティブな時代に向けたインフォプロの可能性～ 」

【会期】 2020年7月2日（木）〜7月3日（金）